ひと粒、ひと粒、ていねいに。おいしくなれと願いをこめてクリーブオイルをつくっています。 有資格の専門技術者が、すべての過程を手がけています。
クリーブの実を収穫
10~11月、クリーブの実が緑から紫に色づきはじめたころ、 ふさわしい状態の実だけを収穫します。 ひと粒ひと粒、大事に手摘みします。 収穫された実はつややかで美しく、傷ひとつありません。
選果・洗浄
収穫した実のすべてを、搾油機へ投入するわけではありません。 ひと粒でも状態のわるい実が混じってしまうと、風味がだいなし。 わるい実をとり除き、洗浄します。 洗浄後の水切りも、大切。水分量が、風味を左右します。
実の粉砕・練り上げ
実をペースト状に粉砕し、しっかり練っていきます。 外気を遮断し、温度管理も入念にすることで、低い酸度を保ちます。
ペーストからオイルを
抽出
ペーストを遠心分離機にかけて、オイルだけを抽出します。 エメラルドのような美しい色のオイルがとれます。 収穫からここまで、わずか12時間。 このスピードが大事なのです。
オイルを濾過して完成
まだ完成ではありません。 仕上げに、徹底した衛生管理のもとフィルターでオイルを濾して、 澱(おり)とよばれる沈殿物を除きます。 ていねいに、手作業で。 そうすることで、より酸化しにくいオイルができあがります。
栽培・搾油担当の、光武です。
光武 慎司(みつたけ しんじ)
一般社団法人日本オリーブオイルソムリエ協会認定
マスターミラー(搾油技術者)
マスターグロワー(栽培技術者)
オリーブオイルの品質は、4割が栽培、6割が搾油の技術で決まります。 収穫はすべて手摘みですが、摘んだ瞬間から酸化がはじまり、 長時間放置すると味が変わってしまうので、いかに早く搾油できるかがポイントです。 搾油をすると作業場がオリーブの香りで満たされます。 どんなオイルに仕上がるのか、いつもワクワクしています。